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コレステロールって悪いイメージしかないですが、本当にそうでしょうか?

どうしても悪いイメージを感じがちなコレステロールですが、実はわたしたちが生きていく上で欠かせない役割を果たしています。私たちの体にとって悪いと思われがちなコレステロールですが、よく知れば敵だと思っていたコレステロールを味方にできるかもしれないそうです。ところでコレステロールとはどういうものか知っていますか?

コレステロールとは

人間を含むあらゆる生物は、その生命維持のために外界から必要な物質を取り込み、いろいろな形に変化させています。こうした過程を栄養といい、生命維持を維持するために食物として摂取される物質のことを栄養素といいます。特にエネルギー源として重要な3種類(糖質、脂質、たんぱく質)は、三大栄養素とよばれていて、コレステロールは脂質に該当します。糖質や脂質は、代謝によりエネルギーを生み出すため、この代謝を特別にエネルギー代謝といいます。

脂質の役割
1. エネルギー産生の主要成分
2. 細胞膜をつくる成分
3. 脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)やカロテノイドの吸収を助ける

生体内で存在している脂質には、コレステロールの他に、TG、リン脂質、糖脂質などがあります。このうち、コレステロールは全体の20~30%が体外から取り込まれ、70~80%が肝臓で合成されます。その後コレステロールは、血流にのって全身の細胞へ運ばれます。全身の細胞に届けられたコレステロールは、細胞膜を構成する主な成分として使われたり、ホルモンの原料となったり、胆汁酸やビタミンDへと代謝されたりします。よって、コレステロールは、人の体が生きていく上で欠かせない栄養素なのです。

コレステロールの種類

腸管から吸収された脂質(TG、コレステロール、リン脂質)は、小腸の粘膜を構成する細胞部分でカイロミクロンという粒子状の物質になり、リンパ管を通って血液の中に入ります。血液の流れにのって全身に運ばれた脂質は、脂肪組織で蓄えられたり、エネルギー源として利用されたりします。また、細胞膜やホルモンなどの材料になったりします。ところで物質には、極性があるものと極性がないものがあります。極性とは分子の電荷の偏りのことをいい、極性が近いもの同士では溶けやすく、極性が異なるものでは溶けにくいという性質があります。極性をもつ(極性が大きい)物質の代表は水で極性をもたない(極性が小さい)物資の代表は油です。血液の主成分は水ですから、極性が小さい脂質(非極性脂質)であるTGとコレステロールは、水(血液)に溶けず、そのままでは血管に入りこむことができません。脂質のなかで極性が小さいのは、中性脂肪(TG:トリグリセリド)とコレステロールです。そこで非極性脂質は、水になじむように「アポ蛋白」という特殊な蛋白質や極性が大きい脂質に包まれた形になって、血液に取り込まれやすい状態になって存在しています。この形になった粒子(結合体)を「リポ蛋白」とよんでいます。リポ蛋白は、次の5種類に大別されます。
1. カイロミクロン
2. VLDL(超低比重リポ蛋白)
3. IDL(中間比重リポ蛋白、VLDLレムナント)
4. LDL(低比重リポ蛋白)
IDLからさらにコレステロールの割合が増え、約半分を占める。
末梢組織にコレステロールを運ぶ役割があり、LDL中のコレステロールをLDLコレステロールという。
5. HDL(高比重リポ蛋白)
アポ蛋白が約半分を占めるため、サイズは小さいが最も重い。
肝臓や小腸で合成され、末梢組織、血液中や動脈の壁にたまった余分なコレステロールを回収し肝臓に戻す「再分配」をする。HDL中のコレステロールを「HDLコレステロール」という。

HDLコレステロールのはたらきとLDLコレステロールのはたらき

① 細胞から本来取り込まれる量や肝臓で合成される量、小腸に吸収される量、からだの中で使われる量、排せつされる量など、コレステロール全体の量は一定に保たれていて、適切にバランスがとられています。
そうしたバランスを取って一定に保つための仕組みがうまく働かないと、血液中のLDLコレステロール量は増えてしまうことになります。例えば、体の中のさまざまな成分のバランスが崩れる、肝臓での合成が増える、LDL取り込み口の数が減る、食事から摂る脂質の量が増える、などがその原因です。体に吸収される量にも限界がありますから、LDLコレステロールが増えすぎてしまうと吸収できなくなります。吸収されなかったLDLコレステロールは血液中に残り、血管壁に付着し始めます。

② HDLコレステロールは、余分なコレステロールを回収し肝臓に運ぶはたらきと、血管壁に付着したコレステロールを引き抜く働きがあります。こうしたはたらきを持っているHDLコレステロールは、血管の健康を取り戻すのに一役買っているため、善玉コレステロールと呼ばれます。しかし、HDLコレステロールにも弱点があります。喫煙や運動不足などの生活習慣によっては、HDLコレステロール値が下がってしまうのです。

まとめ

現代に暮らすわたしたちが、コレステロールのバランスを上手く維持するためにはやはり、脂質過剰とはならない食事や、生活習慣を整えることが必要です。
具体的には、次のようなことを避ける生活が望ましいとされています。
1.動物性脂肪の大量摂取
2.食物繊維や野菜の摂取不足
3.運動不足
4.過度の飲酒
この他にも、喫煙や受動喫煙は、タバコの煙に含まれる有害物質が、体の中のさまざまな物質のバランスを崩してしまう可能性があります。
特に、HDLコレステロールを減らしてしまう、あるいは血管を傷つけてしまうことでLDLコレステロールを増加させてしまうなど、さまざまな影響が出てきます。動物性脂肪の大量摂取については、肉類の脂身や鶏肉の皮、ラード、バター、乳脂肪などを摂り過ぎると、血中のコレステロールが増えるとされています。食物繊維をたくさん摂ると、コレステロールの吸収を抑え、腸の働きを助けてくれます。特に野菜にはビタミン類と食物繊維が多く含まれているため、体の調節機能が上手く働き、さらにコレステロールの吸収を抑える効果が期待できます。また、適度な運動(目安としては1日30分以上)は、TGを減らし、HDLコレステロールを増やす効果があるとされています。さらに、脂質のバランスが大きく崩れてカイロミクロンが非常に多くなっている場合、アルコールは厳禁とされています。

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体は、脂肪や糖分を細胞内の「炉」ともいえる「ミトコンドリア」で燃焼させてエネルギーになります。
脂肪は、そのままではミトコンドリア内膜を通過することができず、ミトコンドリア内膜まで脂肪を運ぶ役割をする成分が「L-カルニチン」なのです。
カルニチンが足りない状態では、脂肪がミトコンドリア内膜に入ることができないので体内に蓄積されてしまいます。カルニチンは体内でも合成されますが、その合成量は20代がピークと言われており、不足分を補うと効果的です。

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オルニチンが増加すると、オルニチンサイクルは活発化して、アンモニアの分解を促進します。

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